[1927. 3.24]
同楽会(グリークラブ、プリムローズクラブのOBによる、歌の同好会。
1926年3月5日発会)の1周年記念とし大阪YMCAに於て催された「ベトーフェンの百年記念会」にSMD演奏。なお、当日SMDはJOBKより放送している。
「同志社校友会同窓会報」8[1927]
[1927. 4.23]
大阪から汽車で通学している学生によって組織されている洛陽会が、学生会館建設募金音楽会を中之島公会堂で開催。
出演は、SMD、ハーモニカンソサイエティ、プリムローズクラブと竹内靖子氏。
「同志社新聞」[1927.4.18]
[1927. 4.30]
SMD主催、田中常彦・月村嘉孝渡欧告別演奏会。市公会堂。
「京都音楽史」
[1927. 5. 9]
同志社新聞に次のような記事がある。
『マスクをかけた男が受付でマンドリンと靴を盗む。いやに落着き払った泥的
』
『去る九日の昼休みに新聞編輯室で委員が数人集まって仕事をしているたが、その中の西八条洪範君(経二)が出かけやうとすると、靴が見あたらない。そこへ音楽部の入山春見君(予科一F)が来てここへ置いてあったマンドリンが無いと云い出したので、始めて盗難にあったことが分かった。すると受付の前にいた民文社の小僧がさっきマスクをつけ眼鏡をかけて洋服を着た男がきて靴をはき換へ、マンドリンを提げて行ったがその男のはいてきた靴はそれですと指さすのを見れば、なるほどぼろぼろの古靴が一足ぬぎ捨てられていた。早速中立売署へ電話をかけ巡査が調べに来るやら盗難届を出すやら一騒ぎを演じた』。入山はSMD メンバー(昭8)。
「同志社新聞」[1927.5.?7]
[1927. 6. 4]
学生会館基金募集同志社大演奏会。大津市県公会堂。
「同志社新聞」[1927.6.4]
[1927. 6. 8]
オルケストラ・シンフォニカ・タケヰ主宰「オルケストラ曲コンコルソ」で、堀清隆の「Ballet」(陽炎)が、鈴木静一の「空」、井上繁隆の「セレナーデ」と共に2等入選。
1等は、コンコルソ規定第9項の標準が高かったため該当曲なし。堀は当時OSTのメンバー。この曲は大正13年秋同志社時代の未完成作品をコンコルソのためにオーケストレーションを新たにして完成したもの。
「マンドリンギター研究」4(7)[1927」・プログラム(定演81)
「Bllet」スコア冒頭 |
[1927. 6.11]
第9回私演会
エスティユディアンティーナの夕べ。京都YMCA。
北村恵三指揮
1部:
「レ・トラーメ・デルーゼ序楽」チマローザ(マステルリ)
「六つのソナタより第二・第三ソナタ」コレルリ[柴田・西村・荒井]
「抒情的間奏曲」ファルボ
「小夜楽」マリネルリ
「アダジオ」ベートヴェン(カラーチェ)[ベートヴェン百年忌を記念するために]
2部:
「田園写景」ファルボ
プレクトラム四重奏「セレーナデ」モーツアルト[村上・山崎・酒井・広松]
「望まれし日々」ブランツォーリ
編成は、第1マンドリン4、第2マンドリン4、マンドラ3、リュート1、マンドロンチェロ2、マンドローネ1、ギター4、キタローネ1、ピアノ1、アルモニウム1、ティンパニー1。
プログラム(私演9、中野先生謝恩演奏会)・「マンドリンギター研究」4(8)[1927]
[1927. 7.16-31]
学生会館が7月10日前後に起工されることになったが、音楽部でも基金募集
運動の一環として中国・九州・四国を演奏旅行することを決めた。
7月16日:倉敷町倉敷基督教会
17日:広島市
19日:若松市公会堂、小倉市公会堂
20日:福岡市公会堂
21日:長崎市公会堂
23日:熊本市公会堂
24日:大牟田市公会堂
25日:鹿児島市中座
27日:大分市県公会堂
30日:今治市公会堂
31日:丸亀市公会堂
他に宮崎市も計画。
一行は、マンドリンクインテット、シンフォニーオーケストラ、ストリングカルテット、ボーカルカルテットで編成。
「同志社新聞」[1927.6.24]
[1927.10.22]
SMD主催「川瀬晃氏・左津川渉氏ギターの夕」演奏会。京都YMCA。
「京都音楽史」
[1927.11.26]
第10回私演会 エスティユディアンティーナの夕べ。京都YMCA。
北村恵三指揮
1部:
「女の手管序楽」チマローザ(マステルリ)
マンドリン三重奏「ロマン的三部奏」フィリオリーニ[山崎喜三郎・岡本義彦・山中孝]
「愛の喜び」マルティーニ(ラニエリ)
「マドンナの宝石 小夜楽」ウオルフ・フェルラリー(リッター)
2部:
「間奏曲」ファルボ[ファルボの死を悼みて]
「間奏楽夜曲」クレパルディ
「変ホ長調五部楽」モーツァルト[柴田諭吉・西村保正・酒井美智男・申橋定一郎・広松篤治]
「海の組曲」アマデイ
「間奏曲」についてプログラムに『我々の讃仰するファルボは突然4月8日故郷シチリア島のアヴォラで短い病の後に此の世を去りました。マンドリン芸術の至純なる光輝を限りなく発揮せしめた偉大なる彼を失った事は悼しい限りであります。・・・彼の死を悼むには或はふさはしくないかとも思ひますが、此作品は未だ、私演会の楽目に加へられて居りませんので今夕上演する事にしました』
編成は、クワルティーノ1、第1マンドリン5、第二マンドリン5、マンドラコントラルト1、マンドラテノール3、リュート1、マンドロンチェロ1、マンドローネ1 、ギター4、キタローネ1、トライアングル1。
プログラム(私演10)
[1927.11.28]
同志社イブ音楽会参加。京都市公会堂。
SMD:「愛の喜び」マルティーニ(ラニエリ)、「女の手管序曲」チマローザ(マステルリ)
「創立30周年紀年号」(グリークラブ)
[1927.12. 6]
同志社高商校舎移転新築記念全同志社演奏会。
「京都音楽史」