1930(昭和5)
[1930. 5.24]
 新入生歓迎音楽会。チャペル。
 グリークラブは出演したが、邦楽部が尺八と三味線を1時間も演奏したので、SMDとプリムローズが怒って出演せずに帰る。
 「創立30周年紀年号」(グリークラブ)

[1930. 6.21]
 第15回私演会  エスティユディアンティーナの夕べ。華頂会館。
1部:西田直道指揮
 「秘密の結婚序楽」チマローザ(ポーリ)
 「オリアンタール」クイ
 「ミヌュエ ルヰ十五世」メッツァカーポ
 「ギリシヤの踊」ドウニス
 「落葉の精」武井守成
 「ミヌエット」武井守成
2部:北村恵三指揮
 「主題と変奏」ミラネージ
 「同志社校歌によれる7つの変奏と終曲」堀清隆
 『先にドイツ民謡「凡ては去れり」による十の変奏曲に非常な成功をみた作者は、更にその蘊蓄を傾け今ここに母校校歌の変奏曲をものして私等に贈られました。オーケストレーションに於いて多彩な手法を示して居ります』
 プログラム(私演15)

[1930. 7.15- 8. 1]
 グリークラブと共に台湾演奏旅行。台北・台中・台南・高雄・虎尾・嘉義、その他各地で演奏会。
メンバーはグリークラブより、酒井美智男・江村健三・井田襄司・岸田治夫・宮本光夫・島本祐二・荒井清・中村正一・松島秀郎・山田基男・海老沢宣道、SMDより西村保正・久保田是達・山口弘・山崎喜三郎・北村恵三。
7月15日:蓬莱丸にて神戸出港。
16日:九州西海岸南下中に船内にて演奏。
18日:基隆入港。
19日:医専講堂(台北)演奏会。
20日:台中組合教会讃美礼拝、午後6時より演奏会。
21日:台中演奏会。
22日:高雄演奏会。
23日:台南演奏会。宮古座。
24日:虎尾演奏会。大日本精糖会社。
25日:阿里山林間学校演奏会。
26日:嘉義市公会堂演奏会。
27日:并東演奏会。
30日:台北で送別会。
8月1日:神戸帰着
 「創立30周年紀念号」(グリークラブ)

[1930.11.15]
 第16回私演会  創立20周年記念。エスティユディアンティーナの夕べ。華頂会館
1部:西田直道指揮
 「覆された陰謀序曲」チマローザ(マステルリ)
 「間奏曲」ファルボ
 「ミヌエット」ラモー(アマデイ)
 クラリネットとマンドリンオーケストラ「イントロダクションとボレロ」レイロフ(堀清隆)
 三重奏「第八コンチェルトグロッソ」コレルリ(菅原明朗)[山崎喜三郎・西村保正・久保田是達]
2部:
菅原明朗氏指揮
 「近代ロシア作家の5小品」(菅原明朗)
北村恵三指揮。旧部員合同演奏
 「マンドリンの群」ブラッコ。

 20周年記念として、OB部員が14名参加。プログラムに『先輩合同演奏ハ地方ヨリノ出演者有之、午后六時会場正七時開演ヲ励行致スベク候間勝手乍ラ定刻十五分前頃迄ニ御来駕ノ程願上候』とある。
 プログラム(私演16)

 

[1930.11.27]
 同志社創立55周年記念大音楽会 京都市公会堂
 「同志社校友同窓会報」48[1930]

[1930.11.28]
 同志社創立55周年記念大音楽会。烏丸通丸太町下ル日出会館。
SMD:「トラメデルーズ」チマローザ
 「同志社校友同窓会報」48[1930]

 

[1930.12]
 昭和6年1月下旬開催予定であったオルケストラ・シンフォニカ・タケヰ主催の第3回全国マンドリン合奏団競演会が、参加申込が2団体のみであったので成立せず中止となる。
 「マンドリンギター研究」8(1)[1931]


1931(昭和6)
[1931. 5. 9-10]
 岡山、倉敷へグリークラブと演奏旅行。
メンバーは、グリークラブ(酒井美智男・江村健三・井田襄司・岸田治夫・宮本光夫・島本祐二・荒井清・太田三郎・古谷三郎・山田基男・海老沢宣道・中村信一)、SMD(西田直道・久保田是達・山口弘・金居四郎・岩間藤一)。
SMD:
 マンドリン5重奏「宝玉の舞曲」
 「スペインの印象」
 マンドリン独奏「東洋の夢」
 「創立30周年紀念号」(グリークラブ)

[1931. 5.30]
 新島会館建設資金募集同志社大音楽会に賛助出演。
 「同志社校友同窓会報」54[1931]

[1931. 6.20]
 第17回私演会 エスティユディアンティーナの夕べ。華頂会館。
西田直道指揮
1部:
 「オラツイオ兄妹とクリアツイオ兄弟序曲」チマローザ(ポーリ)
 「アダヂオ」ベートーヴェン(カラーチェ)
 「砂漠の沃地にて」マルティ
2部:
 「第一前奏曲」大沼哲
 「メヌエット(第11交響曲より)」ハイドン(西田)
 「序曲ローラ」ラヴィトラーノ
 プログラム(私演17)

 

[1931. 7.17-31]
 グリークラブと共に北陸・北海道演奏旅行。
福井・金沢・札幌・旭川・名寄の各地で演奏会、賛美礼拝開催。札幌放送局より放送を行なう。
和田洋一教授引率。メンバーは、グリークラブ(江村健三・井田襄司・黄演馨・宮本光夫・島本祐二・久保淵豊彦・荒井清・太田三郎・古谷三郎・山田基男・中村信一・柴垣文雄)、SMD(山口弘・久保田是達・金居四郎・西田直道・上野健)
 「創立30周年紀念号」(グリークラブ)

[1931. 9.10]
 第1回同志社・立教交歓音楽会。東京朝日講堂。
出演は、同志社グリークラブ・プリムローズクラブ・SMD・立教管弦楽団・立教グリークラブ。
SMD: 西田直道指揮
 「アダヂオ」ベートヴェン(カラーチェ)
 「我聖者に」チェレブニン
 「ガヴォット」
 「無人境」オルンシュタイン
 「断章」ストラヴィンスキー
 「アンダンテ」ストラヴィンスキー
 「麦祭」マチョッキ
 9月9日より3日間にわたって立教大学との学友会交歓対抗競技大会が行なわれており、2日目に音楽会が開催されている。
 「創立30周年紀念号」(グリークラブ)・「同志社校友同窓会報」57[1931]「マンドリンギター研究」8(10)[1931]

[1931.10.17]
 愛知県人会主催同志社大音楽会開催。名古屋市公会堂。
同志社音楽部史上、記憶すべき音楽会となる。出演は同志社混声合唱団80名(グリークラブ・プリムローズクラブ・女専グリークラブ)、SMD30名に同志社出身のソリストを加え、総計100名を越えた。
開会1時間前、開場を待つ聴衆は数町の列をつくり、開場と共に雪崩れ込んで当時本邦随一を誇る大公会堂も寸時に埋め尽くされた。その数3千という。
1:マンドリン・オーケストラ[SMD]
 「麦祭」(附合唱)マチョッキ
2:男声合唱[プリムローズクラブ]
3:女声合唱[女専グリークラブ]
4:アルト独唱[斉藤静子夫人]
5:混声合唱
6:アルト独唱(マンドリンオーケストラ伴奏)[斉藤静子夫人]
 「ジプシーの唄(カルメン)」
7:男声合唱[グリークラブ]
8:混声合唱
 「創立30周年紀念号」(グリークラブ)

[1931.11.21]
 第18回私演会 エスティユディアンティーナの夕べ。華頂会館。
西田直道指揮
1部:  「近代ロシア作家の5小品」(菅原明朗)
「子供部屋の一隅」ドビュッシー(菅原)
 「ゴエスカス間奏曲」グラナドス(菅原)。
2部:
 「軒訪るる秋雨」武井守成
 「踊る小花」武井守成
 「花束」ジュリアーニ(堀清隆)
 中川春枝アルト独唱オーケストラ伴奏「カルメン第12幕ジプシーの唄」ビゼー
 「麦祭」マチョッキ[グリークラブ合唱]
 OB部員13名参加。
 プログラム(私演18)

[1931.11.27]
 同志社創立紀念大音楽会 市公会堂
SMD:「ゴリオフグのケークウォーク」ドビッシー(昼の部)
    「踊る小花」武井守成(昼の部)
    「歌劇ゴエスカスの間奏曲」グラナドス(夜の部)
    アルト独唱(マンドリンオーケストラ伴奏)
    「カルメン」第12番目「ジプシーの歌」ビゼー(昼夜)
 パンフレット