1932(昭和7)
[1932]
 菅原明朗氏が技術講師に復帰し、再びクラブの指導に当たる。
レパートリーも範囲を広げ、菅原氏をはじめOBの堀清隆、西田直道、田口明の編・作曲作品を発表。編曲作品には本邦未紹介のものもあった。
 プログラム(定演97)

[1932. 5.16]
 第2回同志社・立教交歓音楽会。栄光館(この年落成)。
出演は、SMD、グリークラブ、プリムローズクラブ、立教管弦楽団。「砂漠の沃地にて」マルティを演奏。
 「創立30周年紀念号」(グリークラブ)

[1932. 6.18]
SMD主催、一柳氏セロ独演会。栄光館。
 「京都音楽史」

[1932. 6.25]
 SMD主催、柳兼子独唱会。栄光館。
 「京都音楽史」

[1932. 6.25]
 第19回私演会 エスティユディアンティーナの夕べ。華頂会館。
西田直道指揮
 「ムーア人のグラナダ」ガルシア
 「抒情的間奏曲」ファルボ
 「セレナータ・チンガレスコ」ファルボ
 「デッサン」服部正
 「海の組曲」アマデイ
 「子供部屋の一隅より小さき羊飼」ドビッシー(西田直道)
 「小組曲よりメヌエット」ドビッシー(堀清隆)
 「後宮よりの脱走序楽」モーツァルト(ラニエリ)
 「マンドリンギター研究」9(8)[1932]

[1932.11.19]
 第20回私演会 エスティユディアンティーナの夕べ。栄光館。
菅原明朗氏指揮
1部:
 「黎明」ファンタウツィ
 「侯爵夫人の館にて」メッツァカーポ
 「無言詩」ブラッコ
 「諧謔曲」ファルボ
 「組曲宝玉の舞曲」ムニエル
2部:
 「ジムノペディー第2番」サティ(菅原明朗)
 「謝肉祭(サラバンド)」リュリ
 「タンーブラン」ラモー
 「翻るバヴォーレ」クープラン
 「和琴」菅原明朗
 「交響的前奏曲」ボッターキアーリ
 編成は、第1マンドリン5、第2マンドリン4、マンドラコントラルト1、マン ドラテノール4、マンドロンチェロ2、マンドローネ1、ギター5、キタローネ1、 コントラバス2、フルート1、クラリネット1、ピアノ1、ティンパニー等。

第20回私演会 栄光館 菅原明朗氏指揮

 プログラム『私達は第二十回私演会に際して菅原明朗氏を迎へることのできたことを深く喜びとする次第であります。氏と共に私演会を開催するのは大正十四年十一月十七日第七回私演会以来のことであります。今夕、最後に上演される「交響的前奏曲」は氏の送別演奏会であった第七回私演会におけるプログラムの最初を飾ったものであります。氏を迎へて當時の部員諸氏と共に此曲を演奏するとき私達は無量の感に打たれるのであります。氏は現在東京帝国音楽学校に作曲理論の教授として、尚又其の最新なる作風と驚嘆すべき技巧を以て知られてゐます。氏の作品には有名なる管弦楽曲「内燃機関」「祭典物語」等の他優秀なる数種のピアノ曲、歌曲、プレクトラム合奏曲等があります』
 プログラム(私演15)

[1932.11.28-29]
 創立記念音楽会。栄光館。学生・生徒と校友・同窓のため両日にわたり開催。
SMD:
 「オラッチオ兄弟とクリアッチオ兄弟」チマローザ
 「ジムノペディ」サティ
 「交響的前奏曲」ボッタキアーリ。
 「同志社校友同窓会報」70[1932]

[1932.7.18-24]
 グリークラブと共に四国地方演奏旅行。
SMDメンバーは、山口・田口・濱辺・上野。
7月18日:岡山メソジスト教会
19日:岡山市公会堂
20日:高松讃岐会館
21日:今治組合教会
22日:西条公会堂
23日:松山東雲女学校、今治組合教会
 「創立30周年紀念号」(グリークラブ)


1933(昭和8)
[1933. 4.18]

 東北震災義捐金[募集?]
 同志社音楽の夕
  同志社大学シャイヴェリ教授
  同志社大学プリムローズクラブ
  同志社大学マンドリンクラブ
   四月十八日 午后七時
   於尾道久保小学校講堂
   主催 婦人矯風會尾道[支部?]

 このポスター写真は、グリークラブOB(昭和34卒)の脇地駿氏から提供を受けた。
脇地氏の学生時代、昭和33年3月の演奏旅行中に尾道の千光寺境内に貼られていたポスターを発見し、メンバーの一人が撮影されたものである。
ポスターは、漆喰に埋もれて読みづかったようだが、氏は上のように判読された。
そして、年の記載がないが、氏は「東北震災」を昭和8年3月に発生した「三陸地震津波」と推察された。
 当時の同志社関係資料や、新聞記事、婦人矯風会資料など調査したが、関連記事は見当たらなかった。しかし、東北震災、プリムローズクラブ、そしてシャイヴェリー教授の名前から、昭和8年と思われる。

[1933. 6.14]
 第3回立教・同志社交歓演奏会。立教大学。
 「Who are we」

[1933. 6.17]
 第21回私演会 エスティユディアンティーナの夕べ。華頂会館。
菅原明朗氏・永田信正指揮
1部:  「ネリーアルバム」ムニエル
 「ギター三重奏」グラニアーニ作品12[吉池・上野・川勝]
2部:
 「第2アンダルース」ラコーム(モルラッキ)
 「ソリラ」アルバン
 「ドディ」アマデイ
 「ギリシヤ風主題に依れる序楽」ラウダス(OB合同演奏)
 プログラム(私演21)

[1933. 8.20- 9.10]
 嵐山天龍寺にて合宿。
 「同志社校友同窓会報」77[1933]

[1933.11. 5]
 奈良育英女学校講堂で音楽会。
グリークラブと参加。SMDメンバーは、マンドリン五重奏の山口・小山・上野・田口・吉池。
 「創立30周年紀念号」(グリークラブ)

[1933.11.22]
  第22回私演会  エスティユディアンティーナの夕べ。華頂会館。
永田信正指揮
 「アダヂオ」ベートーヴェン(カラーチェ)
 「ニ長調四重奏曲」ムニエル[山口弘・小山金三・田口明・上野健]
 「交響曲第5番ニ長調」ハイドン(菅原明朗)
 「アンダンテとポロネーズ」メッツアカーポ
 プログラム(私演22)