1934(昭和9)
[1934.06.09]
 家族交歓会 新島会館
早川雪州氏の特別講演、尺八合奏、同志社高商ハーモニカ・ソサエティの合奏とともにSMD出演
 チラシ

[1934. 6.16]
 第23回私演会 エスティユディアンティーナの夕べ。栄光館。
菅原明朗氏・永田信正指揮
 「同志社大学マンドリンクラブ部歌」菅原明朗(作詞:三輪源造)br> 1部:
 「ペルフィディア序曲」チマローザ(西田直道)
 「モーツァルトの主題による変奏曲」西田直道
 「牛のミヌエット」ハイドン(C.ムニエル)
 「ミヌエット」ラモー(アマデイ)
 「惜春」田口明[作曲者指揮]
2部:
 「ゴリヴォッグのケークウォーク」ドビュッシー(菅原明朗)
 「リンダラヤ」ドビュッシー(菅原明朗)

 

[1934.10.29-11. 1]
『学生週間ほがらかに開く −統制・自由・自治の豪華版−』
 十月の体育週間を利用して大学学友会は「学生週間」を催し、各部其れぞれ催し物に想をこらし、持って生まれた天分を朗らかに発揮して秋陽ゆるやかに流るる四日間を思ふ存分お互ひに呼びかけあって楽しんだ。
これは本年始めての試みであったが、学生の天分発揮、自治統制の上に各部美はしきコンビネーションを示し、大成功を収め、さすがは自由自治の学園に育つ学生さんと各方面から賞賛をあびせかけられた。
構内を開放しての催物は十月二十九日より四日間に亘り、第一日には栄光館ファウラーチャペルで開会式につづく音楽会、第二日よりは柔道、野球、蹴球、卓球、篭球、各部の校内大会及び各部の展覧会(三日間開催)第三日は剣道、弓道、相撲、庭球各部の校内大会、模範乗馬会、名士講演会、最後の十一月一日には園遊陸上運動会を挙行し始めたが雨の為十一月三日に延期。(略)
「音楽部展覧会」
 これはグリークラブ、プリムローズクラブ、マンドリンクラブ、シンフォニーオーケストラ各合同の展覧会。各部創始時代よりの各種統計、写真、文献、楽器等を所せまき迄に陳列。就中本年はグリークラブ創立三十周年記念会の催しがあったため、同志社音楽の進歩に対する片桐哲氏の功績を賞して湯浅総長事務取扱より與えた感謝状、マンドリンクラブが東京帝国ホテルに於ける全日本のマンドリンオーケストラ競技会に於て第一等の栄冠を持ち得て遠く欧州の楽団まで其名を宣伝した名誉ある大カップ、シンフォニーオーケストラ出品の楽団経営に関する財政上の統計等は特に注目を引いた。
 「同志社校友同窓会報」(91)[1934.11.15]

[1934.11. 3]
 大阪朝日新聞京都支局主催の明治節奉祝音楽会。京都朝日会館。
京都帝国大学フィルハーモニック・マンドリンオーケストラと共演。
SMD:永田信正指揮
「祝典序曲」大沼哲
「夜の祭」大沼哲
京大:鳥井諒二郎氏指揮
 「椿姫第3幕への前奏曲」ヴェルディ
 「山の印象」鈴木静一
 「アルモニア」51・52[1935]

[1934.11.17]
 第24回私演会 エスティユディアンティーナの夕べ。邦人作家の夕。栄光館。
永田信正・西田直道・菅原明朗氏指揮
1部:  「祝典序楽」大沼哲
 「悲しきマーチ」堀清隆
 「踊る小花」武井守成
 浦川絹子ソプラノ独唱
  「草刈娘」野口雨情詩・田口明
  「忘れては」柳原華子詩、山田耕作
  「小犬」三木露風詩・山田耕作
「秋の前奏曲」西田直道(指揮)
2部:  「三部作プロムナード気球・窓・アスファルト」服部正・坂井孝栄・深井史朗
 「セレナーデ」菅原明朗
 「夜の祭」大沼哲
 「行進曲SMD」菅原明朗
 プログラム(私演24)

 

 菅原明朗氏、永田信正

 


1935(昭和10)
[1935. 6.22]
  第25回私演会  エスティユディアンティーナの夕べ。栄光館。
永田信正・菅原明朗指揮
1部:
 「前奏曲」ラニエリ
 「平和」シューベルト(ミラネージ)
 「哀しき想ひ」ベクッチ(グラツィアーニ・ワルテル)
 「村の組曲」グラツィアーニ・ワルテル
2部:
 「揺籃歌」C.ムニエル
 「カプリツチォーザ・ガボット」ブラッコ
 「船唄」C.ムニエル
 「二つのギターの為の大変奏曲」ジュリアーニ[山口信雄・永田信正]
 「レナート」ベルレンギ
 「行進曲SMD」菅原明朗
 プログラム(私演25)

 

 

[1935.10.30]
 創立60周年記念同志社EVE音楽会。栄光館。
 SMD:「ミレーナ」
 パンフレット

 


[1935.10.31]
同志社創立60周年記念大阪音楽会。中之島中央公会堂。

[1935.11.16]
 第26回私演会  創立25周年記念エスティユディアンティーナの夕べ。栄光館。
永田信正・菅原明朗指揮
1部:
 「ルストピーエル序曲」ケーラ・ベラ(オデル)
 「ロマンツァ」ムニエル
 「間奏曲」ファルボ
 「ジプシー風セレナータ」ファルボ
 「抒情的間奏曲」ファルボ
 「メリアの平原に立ちて」マネンテ
2部:
 「小さな組曲」千野照代(菅原明朗)
 「チマローザに拠るコンチェルト・グロッソ」(菅原)

 編成は、第1マンドリン5、第2マンドリン5、マンドラ・コントラルト2、マ ンドラテノーレ5、リュウト1、マンドロンチェロ3、マンドローネ1、ギター10、 コントラバッソ1、フルート1、クラリネット1、ピアノ1、ティンパニー1、バッ テリア2。
 『我々の先輩が洛北の校庭にマンドリンの音を響かせたのは、四半世紀の昔 でありました。此人たちのプレクトラム音楽に対する愛が當クラブの創立となっ たのであります。そしてオルケストラとしての形態を具へるには大正八年頃まで の期間が必要でありました。其處には今の我々に意想すら出来ない幾多の困難が あった事と想ひます。序楽「ルストシュピールは當時の想ひ出のプログラムの一 であります。我々のクラブの名を全国的に輝かせた序楽「メリアの平原に立ちて 」の演奏は大正十二年一月でありました。 此前後より部員達はプレクトラム音 楽の独自性に対する意識を強くし、その歩む可き方向を自覚し始めました。建設 の基礎は此時初めて完成されたのでありませう。今茲に我々部員は二十五周年の 喜びの日を迎へます。我々の希望と努力は我が国に於ける最古の歴史を誇る當ク ラブ伝統の支持発展にかかって居ると信じます。』
 プログラム(私演26)