[1963. 2.19]
中野二郎氏技術顧問就任
この日河村勝朗・野口英介・松村勲が、中野二郎氏宅を訪問して技術顧問就任を要請し、受諾される。氏は還暦記念演奏会を終え、NHK名古屋放送局の仕事を退かれた時でもあった。
その後、氏は22年間にわたってSMDを指導され、またご自身の編曲作品を含めた数々のマンドリン合奏曲を、SMDを通じて本邦に紹介された。
プログラム(謝恩演奏会、定演103)
[1963. 2.24]
橋本良治(S31)、桑島正之(S33)を中心とするOB有志者と、現役とトレーナー制度について話し合い、新学期より発足することに決定。
「SMD会通信」[1963.2-3]
[1963. 2.26- 3. 6]
春期合宿。伊豆畑毛温泉「栄屋旅館」。約140名参加。
「SMD会」4[1964]・「SMD会通信」[1963.3]
[1963. 3. 7-16]
春期演奏旅行。
3月7日:沼津演奏会。昼夜2回。
8日:和歌山演奏会。
9日:淡路島三原高校演奏会。夜、洲本演奏会。公会堂。
10日:岡山演奏会。昼夜2回、天満屋デパート。
13日:高松国立療養所慰問演奏会。
14日:八幡浜新居浜演奏会。松陰小学校。
15日:宇和島を出港大分に向かう。
16日:延岡演奏会。地方新聞に写真入りで、演奏旅行の記事掲載。
沼津演奏会プログラム
1部:四方満之指揮
「山の印象」鈴木静一
「ムーア人のグラナダ」ガルシア
「スペインの姫君」(平吉功樹)
「エスパニア・カーニ」マルキーナ
2部:
クラシックギター
フラメンコギター
3部:河村勝朗指揮
世界民謡めぐり
「オーソレミオ」「フニクリフニクラ」「トロイカ」
「カチューシャ」「ぐみの木」「スワニー河」
「オオ・スザンナ」「五木の子守唄」「ひえつき節」
4部:河村指揮
「カルメン・ファンタジー」ビゼー
「仮面」マスカーニ(ボッタキァーリ)
「カバレリア・ルスティカーナ間奏曲」マスカーニ
「ハンガリア狂詩曲第二番」リスト
「SMD会」4[1964]・「マンドリル」2[1963]・プログラム(沼津)
[1963. 4. 1]
山崎喜三郎提唱の、OBによる現役の演奏技術個別指導「トレーナー」制度が発足。
戦前からの伝統であるヴィナーチア、ムニエルの流れによる統一的奏法の確立をも目指した。橋本良治・桑島正之を中心に、10数人のOBがトレーナーを担当。
この年の新入部員は、約120名。
「SMD会」4[1964]
[1963. 4.30- 5. 3]
関西学生マンドリンフェスティバル。
4月30日:神戸国際会館ホール
5月1日:阪サンケイ・ホール
3日:京都会館第1ホール
SMD:河村勝朗指揮
「ムーア人のグラナダ」ガルシア
「オラッチ兄妹とクリアッチ兄弟序曲」チマローザ
京都四大学合同演奏[京都大学・京都薬科大学・京都学芸大学・同志社大学]
「ソレントの女」ファンタウッツィ
「幸運の星」フレンド
「村祭」カンナ
「マンドリニストの群」ブラッコ
プログラム・「フレット」23[1963]
[1963. 5.28]
ジョイントコンサート出演。京都会館第2ホール。
「SMD会」4[1964]
[1963. 6. 1]
第62会定期演奏会
大阪毎日ホール。
1部:邦人作品集 四方満之指揮
「春のお祭」中野二郎
「行列」堀清隆
「山の印象」鈴木静一
2部:ハーモニカとマンドリンアンサンブル
河村勝朗指揮 ハーモニカン・ソサィアティ賛助出演
「茶切節」「お江戸日本橋」「波浮の港」他
3部:河村指揮
「セヴィラの理髪師序曲」ロッシーニ
「夜曲」コペルティーニ
「愛の喜び」マルティーニ
「仮面序曲」マスカーニ(ボッタキアーリ)
プログラム(定演62)
[1963. 6.22]
土曜コンサート出演。円山公園音楽堂。
「SMD会」4[1964]
[1963. 7.10]
東京九段会館にて、全日本学生連盟代表者会議、及び渡米チーム初練習。
「とれもろ」2[1963]
[1963. 7.18-27]
長野県妙高々原池の平で夏期合宿。総勢約200名。
「SMD会」4[1964]
[1963. 7.27- 8.16]
夏期演奏旅行。
27日:金沢
28日:高山
29日:刈谷
8月1日:篠山
2日:舞鶴
3日:福知山
4日:豊岡
6日:鳥取
7日:米子
10日:久留米
11日:飯塚
12日:三原
13日:松山
14日:今治
15日:徳島
久留米演奏会プログラム
1部:四方満之指揮
「古戦場の秋」小池正夫
「浜辺の歌」成田為三(中野二郎)
「初秋の唄」武井守成
「レナータ」ラヴィトラーノ
2部:ギターの調べ
フラメンコ・ギター[入江敏次・四方満之・北田育弘]
ギター・ソロ[島田耕一]
3部:河村勝朗指揮 中原直美(歌)
「チリビリビン」「ドリゴのセレナータ」「ニーナの死」
「マッティナータ」「海に来たれ」「帰れソレントへ」
「マリアマリ」「カタリ」
4部:河村指揮
「マンドリンの群れ」ブラッコ
「メヌエット」ビゼー
「椿姫より第一幕前奏曲」ヴェルディ
「詩人と農夫」ズッペ
「SMD会」4[1964]・「SMD会通信」[1963.7]・プログラム(久留米)
[1963. 8.25-30]
白樺湖亀屋ホテルにてアメリカ演奏旅行のための約1週間の第1次合宿に参加。
全オーケストラメンバーは45名。練習曲数は約50曲、ほとんどが服部正編曲。
その後、2回目の合宿は、東京青山の日本青年会館で行なわれたが、ラジオ・テレビ・レコーディングに追われる。
「SMD会」4[1964]
[1963. 9.25-30]
全日本学生マンドリン連盟渡米チーム、東京青山「日本青年会館」にて合宿。
9月25日:NHKテレビ「それは私です」に出演
27日:NHK国際放送報道部録音
28日:日本短波放送録音
29日:NHK家庭音楽会録音、横浜演奏会
「とれもろ」2[1963]
[1963.10. 2]
全日本学生マンドリン連盟渡米チーム、ビクターレコード吹き込み。
「とれもろ」2[1963]
[1963.10. 3-28]
全日本学生マンドリン連盟主催アメリカ演奏旅行。
全国11大学代表の総勢47名。指揮者は、服部正氏とSMDの河村勝朗。第1マンドリン10、第2マンドリン6、マンドラ6、マンドロンチェロ・リュート4、マンドローネ2、ギター12、コントラバス2、打楽器2、フルート2。
服部氏の、マンドリン・オーケストラの音量が小さいことと、ジャズの国アメリカでパンチのきいた演奏をという考えで、管楽器・打楽器を加えた。また、関西の学生の強い反対があったがギター弦はスチール弦に統一した。曲の選定も、日本で行なわれる演奏会のものよりずっとポピュラーなものにし、オリジナルは殆ど演奏しないことにした。
10月3日:ハワイ着。Japanese Consulateで青年商工会議所主催レセプション。
4日:夜8時よりハワイ大学演奏会。3部構成。1部は服部2曲、河村1曲を指揮。2 部は河村の指揮で音楽世界1周。3部は服部指揮。夜、ファリントン高校演奏会。
6日:同高校で演奏会。
7日:ハワイ発。
8-12日:ロスアンジェルス。
11日:カリフォルニア大学で演奏会。ここから、メンバーは米人家庭に分宿。ビフテキ責めに合うもの、菜食主義者の家庭に泊まったもの、食事に苦労するものあり。
12-20日:サンノジェ。13日、フットヒル州立大学演奏会。
20-22日:ユージン。オレゴン大学演奏会。
22-27日:シアトル。
曲目は、A・Bの2種類の組合せで持って行ったが、各地で演奏するうちに喜ばれるものが判ってきたので、大体次のようなプログラムに落ちついたという。服部氏の編曲が殆どである。
1部:
「セビラの理髪師」ロッシーニ
「ブルー・ダニューブ」シュトラウス
「マンドリンの群」ブラッコ
2部:
「シボネー」「ビギン・ザ・ビギン」「エスパニア・カーニ」
「ソレントへ帰れ」「スコットランドの釣鐘草」「ペルシヤの市場」
「チャルダス」「バリ・ハイ」
3部:ホリデイ・イン・ジャパン
「さくら」「越後獅子」「黒田節」「金比羅船」
「砂山」「荒城の月を主題とする2つのマンドリンのための変奏曲」「証城寺」
「赤とんぼ」「春の海」「そうらん節」「フィナーレ」
アンコール:
「ハンガリア舞曲5番」ブラームス
「上を向いて歩こう」
「スワニー」ガーシュウイン
「SMD会」4[1964]・「マンドリル」3[1964]・フレット26[1963]
[1963.10. 5]
奈良特別演奏会。あやめ池円型劇場。同志社奈良クラブ主催。
1部:四方満之指揮
「古戦場の秋」小池正夫
「浜辺の唄」成田為三(中野二郎)
「初秋の唄」武井守成
「レナータ」ラヴィトラーノ
2部:ギターの調べ
フラメンコギター[入江敏次・四方満之・北田育宏]
クラシックギター[島田耕一]
3部:河村勝朗指揮 中原直美(歌)
「チリビリリン」「ドリゴのセレナーデ」「ニーナの死」
「マッティナータ」「海に来たれ」「帰れソレントへ」
「マリアマリ」「カタリ」
4部:河村指揮
「マンドリンの群」ブラッコ
「メヌエット」ビゼー
「椿姫第1幕前奏曲」ヴェルディ
「詩人と農夫」ズッペ
プログラム
[1963.10.10]
日本レイヨン宇治工場女子寄宿舎自治会創立15周年記念音楽会参加。女寄講堂。
SMD:四方満之指揮
「古戦場の秋」小池正夫
「グラナダ」ララ
プログラム
[1963.10.28]
ポピュラーコンサート出演。京都新聞ホール。
「SMD会」4[1964]
[1963.11.27]
創立88周年ミュージック・カーニバル。祇園会館。
SMD:
「ミレーナ」マチョッキ
「浜辺の唄」成田為三(中野二郎)
「旅愁のテーマによる変奏曲」(服部正)
プログラム
同志社EVE仮装行列 1963.11.29
[1963.12. 1]
第63回定期演奏会
大谷ホール。
1部:四方満之指揮
「レナータ」ラヴィトラーノ
「月はありき」マルティーノ
「秋の夕暮」マネンテ
2部:イタリアへの招待 河村勝朗指揮
中原直美独唱 コーロ・アムール合唱
「愛のよろこび」「ニーナの死」「マリアマリ」「帰れソレントへ」他
3部:河村指揮
「マンドリンの群」ブラッコ
「第2アンダルーズ」ラコーム(モルラッキ)
「メリアの平原に立ちて」マネンテ
プログラム(定演63)
[1963.12.20]
河村勝朗指揮でレコーディングを行なう。
曲目は「カレッジソング」「マンドリンの群」「グラナダ」「アンダルーザ」「夜曲」、「間奏曲」「古戦場の秋」の7曲。
「SMD会」4[1964]
[1963.12.22]
全日本学生マンドリン連盟特別合同演奏会。共立講堂。
渡米メンバー演奏:服部正指揮「セヴィリアの理髪師序曲」ロッシーニ
河村勝朗指揮:「マンドリニストの群れ」ブラッコ
「慶応義塾マンドリンクラブ70年史」